2004年のアテネ五輪からレスリングでオリンピック4連覇を成し遂げた伊調馨選手、パリ五輪の解説者として出演したり、パリ五輪で金メダルを獲得した藤波朱理選手のコーチをしているなど、話題になっています。
そんな伊調馨選手、気づけば大会に出場しておらず、現在何をしているのか、引退会見を聞いた記憶はないし伊調馨選手の引退理由は何なのか気になったため調査します。
また、アルソック退社の噂もあるため、そちらも併せて調査しました。
この記事を読むと、以下のことが分かります。
最後まで読んでいただけたら嬉しいです。
伊調馨はいつまで試合に出ていた?
伊調馨選手が最後に出た大きな試合は2018年全日本選手権です。
その後2020年の東京オリンピックに出場するため、代表争いをしていましたが、リオ五輪63キロ級金メダルの川井梨紗子選手に敗れ、その後はテレビで中継される試合に出ることはなくなりました。
伊調馨の引退理由は?アルソックは退社した?
引用元:TEAM JAPAN(https://www.joc.or.jp/games/olympic/riodejaneiro/sports/wrestling/team/ichokaori.html)
伊調馨は引退していない?
伊調馨選手の引退理由について調べたところ、引退したという情報はなく、むしろまだ引退していないという情報が出てきました。
伊調馨選手は、2022年でのインタビューで以下のように話しています。
—- 再度確認しますが、伊調さんは「引退」されたのではないのですね。
引用元:Sportiva(https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/othersports/fight/2022/06/06/post_26/)
「はい。『引退』ということはまったく考えていないし、自分の口から言わなければいけないことだとも思っていません。ただ、毎日レスリングをやり続けたい。それだけです」
この時点でまず「引退」は考えていないと話しており、その後引退会見なども開いていません。
加えてこのように話しています。
「今も所属はALSOK広報部ですが、レスリング部では『コーチ兼選手』という肩書きです。なので、レスリング部の大橋正教監督のもと、所属する選手たちの指導にあたっています。まぁ、といっても、ふだんは自分の練習しまくりですけど」
引用元:Sportiva(https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/othersports/fight/2022/06/06/post_26/)
2022年の時点ではアルソック(ALSOK)に所属しています。
アルソックを退社した?現在の所属状況
では、今もALSOKに所属しているのでしょうか。確認してみました。
引用元:ALSOKホームページ(https://www.alsok.co.jp/company/sports/wrestling_member.html)
伊調馨選手、2024年8月現在も、アルソック(ALSOK)のレスリング部に「コーチ兼選手」として所属していました。
ですので、伊調馨選手はまだ現役を引退していないですし、アルソック(ALSOK)を退社もしていないということになります。
この時のインタビューで、現役は引退していないけれど試合は出場する予定はないと話しています。
—- 練習を続けているということは、今後、大会への出場は?
引用元:Sportiva(https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/othersports/fight/2022/06/06/post_26/)
「いや、今のところ、その予定はありません」
現役を引退していないけれど試合には出場しない、どういうことなのでしょうか。
まず伊調馨選手が試合に出場しなくなった理由について調べました。
試合に出場しなくなった理由
なぜ伊調馨選手は試合に出場しなくなったのでしょうか。
このことについて伊調馨選手の口から明言されておらず調べても分かりませんでした。
ですが、いくつか気になることがありました。
子宮筋腫が見つかる
伊調馨選手が東京五輪代表を目指して本格的に始動した2018年ごろに子宮筋腫が見つかったそうです。
子宮筋腫とは、子宮の内側または外側に腫瘍ができるもので、以下の図のように、できる場所によって名称は異なります。
引用元:日本婦人科腫瘍学会HP(https://jsgo.or.jp/public/kinshu.html)
なお、伊調馨選手の筋腫がどの種類のものかまでは分かりませんが、子宮筋腫の大きさによっては、過多月経や過長月経、不正出血などの症状を引き起こし、貧血をきたすこともあります。
伊調馨選手の筋腫の大きさは大きく、実際に出血も多くなって、貧血にもなったそうです。
ですが東京五輪への出場を目指していたことから、当時は以下の対応をしていたそうです。
練習を再開し、試合も控えていたため、当時は手術を回避。筋腫が大きくなるのを防ぐため、ピルを服用し、月経を止めていたという。手術で筋腫を摘出した際には540グラムだったといい「悔しいですね。今思うと」と語った。
引用元:日本経済新聞(https://www.nikkei.com/article/DGXLSSXK60424_W1A200C2000000/)
手術をした時期までは明かしていませんが、おそらく東京五輪代表戦後だと思われます。
そんな大きな子宮筋腫を抱えて東京五輪の出場を目指して練習や試合をするのは相当大変だったでしょうし、最大限のパフォーマンスを発揮するのも難しかったものと思います。
現在選手として大会に出場しない明確な理由は分かっていませんが、体調自体がオリンピック4連覇を成し遂げた時のような万全の状態ではない可能性は大いにあるのではないかと思われます。
気持ちの面での区切り
伊調馨選手は試合に出場しなくなった時の気持ちについて、以下のように話しています。(2022年6月)
—- オリンピックを連覇していた時期も後輩からアドバイスを求められたり、時には技術指導も行なっていました。その状況とは違い、本格的に選手を指導するようになったのはいつからですか?
引用元:日本経済新聞(https://www.nikkei.com/article/DGXLSSXK60424_W1A200C2000000/)
「やっぱり2019年7月、川井梨紗子選手とのプレーオフのあとから、ですね。気持ちのなかでは『自分のことは終えた』と思いましたから」
世間的には自分のことは終えて指導者の立場に回る、そういうことを「現役引退」というものかと思いますが、伊調馨選手の中では「引退」の持つ意味が異なるのかもしれません。
今後引退のことや、大会に出場しない明確な理由について分かることがありましたら、更新したいと思います。
伊調馨の現在
引用元:東スポweb
外部コーチとしての活動
伊調馨選手は現在、日体大で外部コーチとして活動しています。
パリ五輪で金メダルを獲得した藤波朱理選手のことも指導しており、藤波朱理選手とスパークリングを組んでいます。
藤波朱里選手とのスパークリングについては、以下のように話しています。
2人のスパーリングは公式戦のように熱を帯びる。多い時は週に3~4回。「本当にガチ」で胸を突き合わせる。入学当初は「私がボコボコにしてました」と圧勝していたが、得意のタックルに入ってからの処理、取り切るための筋力や体幹などの課題に取り組み、2年半で成長。今では「もう(ポイントを)取るので必死」とほぼ互角だ。加えて「負けると『もう1本お願いします』と来る性格。最終的には朱理が勝ってるというパターンが多い」と苦笑する。
引用元:スポーツ報知(https://hochi.news/articles/20240809-OHT1T51217.html?page=1)
コーチというよりもほぼほぼ選手として相手をしているようです。
伊調馨選手が「引退は考えていない」というのも、こういうところがあるのかもしれません。
結婚
2009年日刊スポーツは、伊調馨選手が韓国のレスリングコーチの崔ワンホさんと結婚するとの情報を得たと報じました。
韓国紙の韓国日報は2日、北京五輪のレスリング女子63キロ級で五輪2連覇を果たした伊調馨(24=綜合警備保障)が、韓国体育大のレスリングコーチ、崔ワンホさん(32)と3月に婚姻届を出すと報じた。
引用元:日刊スポーツ(https://www.nikkansports.com/sports/news/f-sp-tp0-20090202-456662.html)
結局は結婚はしなかったようですが、伊調馨選手は2016年のリオデジャネイロ五輪後のインタビューで、結婚に対してこのように話しています。
これからの夢は、結婚もしたいですし、ママになるのも夢の一つです。子どもが生まれたらママが第一優先(笑)。そうなってくると選手は厳しくなるのかな、とも思います。
引用元:未来都市機構HP(https://www.ur-net.go.jp/aboutus/publication/web-urpress48/interview.html)
結婚の報告がある日も近いかもしれませんね。
まとめ
伊調馨選手について調べたところ、以下のことが分かりました。
・現役引退はしておらず、ALSOKも退社していない。
・試合に出なくなった理由は体調面と気持ちの面の可能性がある
・現在結婚はしておらず、日体大のコーチとして活動している
最後までお読みいただきありがとうございました。